キッチンワゴンの作り方

キッチンワゴンの作り方

キッチンツールや調味料をまとめて収納したり、食卓へ料理や食器を運んだりと、一台あるととても便利なキッチンワゴン。スペースや用途に合わせて作ると使いやすいため、DIYでも人気のアイテムだ。今回は初心者にも作りやすく、インテリアに合わせやすいシンプルなデザインに、多用途な有孔ボードをプラスしている。こちらの作り方を参考に、サイズや棚板の高さなどをアレンジしてみてはいかがだろう。


[用意するもの]



<材料>
・棚・底板:集成材9×300×526mm 3枚
・棚・側板(A)、ハンドル:ツガ12×30×300mm 7枚
・棚・側板(B):ツガ12×30×550mm 4枚
・棚・側板(C):ツガ12×30×620mm 2枚
・有孔ボード受け:ツガ12×30×324mm 1枚
・脚:ツガ27×27×640mm 4本
・側面パネル:有孔ボード5.5×324×590mm 1枚
・その他:木ネジ(37mm)、極細ネジ(15mm)、キャスター(M6×30mm)×4個、オニメナット(M6×13mm)×4個、水性ウレタンニス(クリア)

<道具>
・ドリルドライバー
・サンダー
・金づち
・9mmドリルビット
・下穴キリ
・クランプ
・モンキーレンチ
・ハケ
・木工用接着剤


[材料を準備する]


使用する寸法に切り出した材料は、組み立て前にサンディングして切断面にできたバリや荒れを落としておく。同時に、材料の角を丸くする面取りをしておこう。


[中段・下段の棚を作る]

1.ネジ穴をあける

棚2段分の材料を用意。同じ手順で2つの棚を作っていく。


側板の側面下部に底板をあてて、板の厚みがわかる線を引く。


側板(A)は3か所、側板(B)は4か所にネジ位置の印をつける。


印をつけたところすべてに下穴キリでネジの下穴をあける。側板の下には捨て板として不要な木材を敷いておこう。


2.棚を組み立てる

側板(A)から取り付ける。まず接合面に木工用接着剤を塗る。


底板の側面に側板(A)を合わせ、37mmの木ネジを打って固定する。厚さ3cm程度の木材などで底板を上げておくと、ドリルドライバーを使いやすい。


2枚の側板(A)を固定したら、続いて側板(B)をネジどめする。


中段と下段の棚ができあがった。


[上段の棚を作る]

3.ハンドルを取り付ける

上段の棚を作る材料を用意。長い方の側板はハンドルの支持材を兼ねるため、底板より長くしてある。


ほかの棚と同じ手順で、側板(A)と側板(C)を底板に固定する。


飛び出した側板の端に合わせてハンドルを取り付ける。木ネジは2本ずつ打っておく。


上段の棚がハンドルつきの状態でできあがった。


[部品をワゴンの形に組み立てる]

4.脚にオニメナットを打ち込む

脚の下面に対角線を2本引いて中心を出す。


オニメナットの長さがわかるように、9mmのドリルビットにマスキングテープなどを貼って印をつける。


脚をまっすぐに立てて持ち、中心にテープの深さまで穴をあける。


金づちで叩いて穴にオニメナットを打ち込む。オニメナットの向きを間違えないように注意しよう。


オニメナットと材料の表面がそろうように打ち込むこと。


5.棚と脚を組み立てる

棚の端に合わせて脚をクランプで固定し、直角に立つように調整する。接合面にはあらかじめ木工用接着剤を塗っておくこと。


棚の内側から下穴をあけて、37mmの木ネジで固定する。


ハンドル側は有孔ボードを取り付けるため、脚が棚の端から5.5mmはみ出すように位置決めをして固定する。使用する有孔ボードを実際に入れると調整しやすい。


下段の棚と4本の脚の固定が完了。


次に上段の棚を取り付ける。下段と同じようにハンドル側の足は5.5mmはみ出すように固定する。


収納するものに合わせて中段の高さを決めて印をつける。


高さがずれないように注意しながら、木工用接着剤と木ネジで固定する。


[機能部品を取り付ける]

6.有孔ボードを取り付ける

ハンドル側の棚の下に有孔ボード受けをつける。37mmの木ネジは脚の外側から2本ずつ打っておこう。


有孔ボード受けは棚と面をそろえておく。


有孔ボードの上下それぞれに15mmの木ネジを3本ずつ打って固定する。


7.キャスターを取り付ける

脚に打ち込んだオニメナットにキャスターをねじ込んで取り付ける。最後はモンキーレンチで締め付けておく。


シンプルな木製キッチンワゴンの完成!


[塗装して仕上げる]

8.ウレタンニスを塗る

仕上げには保護性能が高く、水分や傷から木部を守ってくれる水性ウレタンニスを使用する。今回は材料の色をいかすクリアを選んでいるが、着色したい場合はカラータイプを使うといい。


ハケで一方向に伸ばすようにして、全体にウレタンニスを塗って仕上げは完了。