家で起きる「詰まり」~トイレの詰まりから台所の排水油詰まりまで高圧洗浄作業が有効~
お住まいのキッチンやトイレの排水が詰まってしまい、困り果ててしまったことはありませんか? これらは水周りでも特に重要なもので、使えなくなってしまうと一大事、少しでも早く解消したいものです。
ここでは、キッチンとトイレでの詰まりの原因や対処法に加え、プロによる対応や修理のメリット、詰まりの解消に強力な威力を発揮する高圧洗浄作業をご紹介します。
キッチンやトイレの詰まりの原因
排水口の詰まりを解消するには、まずはその原因と詰まりの状況を確認しなくてはなりません。急を要する事態だからこそ、冷静になって原因を調べましょう。
キッチンの詰まりの原因
キッチンで水を使えなくなると食事ができない、と言っても過言ではありません。速やかに詰まりを解消させる必要があります。
詰まりの原因の一番は油です。調理に使用した後に捨てた油、洗剤で洗い流した油、いずれも詰まりの原因になります。
排水管に流れ込んだ油は徐々に蒸発して、配管の内側にベタベタした固まりになって張り付きます。換気扇の周りに付く油汚れと同じようなものです。これが重なると、排水管の内側に表面はベタベタ、中はカチカチという性質を持った油汚れができて、徐々に大きくなっていきます。
この表面がベタベタした油汚れに、二番目の原因である食べカスや生ゴミなどの小さな異物が吸着します。このようにして、排水管の中は溜まった油汚れとゴミで、だんだんと狭くなり、やがて詰まりを発生させます。
トイレの詰まりの原因
家庭内でトイレ以上に使えなくなって困るものはないでしょう。詰まりが発覚したら即、詰まりの原因を確認して対処しましょう。
トイレの詰まりの原因は様々です。思い当たるものがないか、よく振り返ってみましょう。
●本来は流しても良いものだが、一度に大量に流してしまった
- トイレットペーパー
- トイレ掃除用シート
流して良いとは言え、大量に流すと詰まります。
●「これくらいなら大丈夫だろう」で流してしまった
- ティッシュペーパー
- トイレットペーパーの芯
- お尻拭き
- つまようじ、たばこの吸い殻 などなど
例え小さなもので少量であったとしても、トイレットペーパーや汚物を巻き込んで詰まってしまうことがあります。
●うっかり便器に落して流してしまった
- ボールペン
- おもちゃ
- ライター
- ハンカチ
- 携帯電話
あり得ないと思われるかもしれませんが、実際にこのようなものが詰まっていた事例があります。そのまま流してしまうと詰まりを起こす可能性が非常に高くなります。
キッチンやトイレで詰まりが発生してしまったときの対処法
詰まりの予防には日頃の点検とお手入れが大切です。しかし、こまめな手入れがなかなかできず、詰まりを発生させてしまうこともあるでしょう。
ご家庭でできる対処法もありますが、排水口の中は目に見えないため、扱いが難しいものです。自分で対処するのが不安に感じられたら、無理をせずに専門業者に相談することが大切です。
キッチンが詰まってしまった場合の対処法
詰まりの原因になる油汚れを取り除く方法として、手軽なものではパイプクリーナーを使う方法があります。しかし、基本的にパイプクリーナーはトラップ以外の部分や、古く固くなった油汚れにはあまり効果がありません。本来は詰まりの予防に使用するものです。
パイプクリーナーで解消しない場合は、排水トラップを外して掃除することになります。
しかし、シンク下は非常に狭く作業がしづらくなっている上に、トラップや排水管の部品はプラスチック性なので、意外にデリケートです。また、トラップによっては構造が複雑で、小さなパッキンなどが使われています。
慣れない方が扱うと部品を壊してしまったり、失くしてしまったり、シンク下を誤って水浸しにしてしまったりすることがあります。「節約のためDIYで!」と思って挑戦したものの、修理代がかかり返って費用が高くなってしまったら本末転倒です。無理をせずプロに任せしましょう。
トラップを掃除しても詰まりが解消しない場合には、床下以降の排水管で詰まっていることになります。このような場合は必ずプロに見てもらいましょう。
トイレの排水口が詰まってしまった場合の対処法
詰まりの原因を振り返ってみて、トイレットペーパーなどの流し過ぎが原因だと確信がある場合は、ラバーカップ(スッポンとも)で解消できる場合があります。
ただし、ラバーカップの扱いには注意が必要です。
ラバーカップは排水管内に詰まったものを押し流すのでなく、吸い出す道具です。トイレットペーパーなどの流して良いものであれば、押し流してしまっても問題ないかもしれません。しかし、詰まっているのがボールペンやおもちゃなどの絶対流してはいけないものだった場合、誤って排水管の奥へ押し込んでしまうと、いよいよ手の施しようがありません。
ラバーカップは手軽に使える道具ですが、詰まっているものや詰まっている箇所を特定できないまま使用すると、返って事態を悪化させることがあります。詰まりの原因に確信がないときには、無理に使ってはいけません。
便器の中での詰まりなどであれば、ラバーカップである程度は改善できますが、詰まりの箇所が床下以降の排水管、屋外の排水管や排水桝であれば、キッチンと同様にご家庭で対処するのは困難です。解決が難しそうだと感じたら、すぐに専門業者に連絡しましょう。
プロに任せれば、高圧洗浄で排水口詰まりを素早く解消!
このように、自力で排水詰まりの原因を正しく特定して、適切な対処をするのは難しいものです。
ここはやはり、最も安全で確実に解決できる専門業者に依頼することをお勧めします。プロにお願いすれば、安心確実に詰まりを解消してくれることでしょう。
ここでは、プロに依頼するメリットと、排水管の詰まりと予防にとても効果的な高圧洗浄作業をご紹介します。
専門業者に依頼するメリット
●安心して対応を任せられる
水廻りのトラブルは、適切な対応をしないと事態を悪化させてしまう可能性があり、集合住宅などで万一屋内を水浸しにしてしまうと、近隣住民の方にまで迷惑をかけてしまうと言う大きな危険性もあります。経験と知識を備えたプロであれば、そのような心配もなく安心して任せられます。
●問題解決までが速い
当然ながら、プロは水廻りのトラブルに慣れていますから、素早く詰まりの原因を突き止め、適切な処置をしてくれます。また、専用の道工具を持っていますから、作業が速く確実です。結果的に、自分で対処するよりも格段に速く詰まりを解消してくれるので、キッチンやトイレをすぐに使えるようになります。
●結果的に修理費用が安上がりな場合も
頑張って自分で対処してみたものの、キッチンの排水トラップを壊してしまった、部品を失くしてしまった、トイレの水を溢れさせてしまった、詰まった異物をさらに奥へ押し込んでしまった、などなど、事態を悪化させてしまうことは少なくありません。
結局はプロにお願いすることになり、部品交換や修理の分の出費を増やしただけというようなことにもなりかねません。最初から無理をせず、プロにお願いした方が安上がりになることもあるでしょう。
詰まりの原因を根こそぎ除去する高圧洗浄作業
高圧洗浄作業とは、高圧洗浄機で加圧した高圧の水をノズルから噴射して、排水管内を清掃する作業のことです。名前だけ聞くと物々しい感じがしますが、専門業者が排水の詰まりを解消するときには、よく使う方法です。
パイプクリーナーで除去しきれなかったキッチン排水管内の頑固な油汚れも、高圧洗浄の強力な洗浄力であれば綺麗に除去することができます。
また、キッチンやトイレ床下の排水管の詰まりであれば、特殊なホースでノズルを伸ばし、詰まりの箇所をピンポイントで清掃できるという特徴もあります。
さらに、排水管が長い区間で完全に詰まってしまった場合は、屋外の排水桝からノズルを入れて逆噴射することで、下流側から汚れを除去して詰まりを解消することも可能です。もちろん、屋外の排水桝や排水管の清掃もできます。
高圧洗浄作業は排水管内の汚れを除去して、排水の通り道を広くするため、詰まりを予防する効果もあります。
もし、排水の詰まりが発生してしまい高圧洗浄を行うことになったときには、その他の洗面台、風呂、洗濯機などの排水口、屋外の排水桝や排水管も全て洗浄してもらうことをお勧めします。1箇所でも汚れが溜まって詰まりに至った場合、近い内に他の排水管も同じように詰まる可能性が高いからです。近々、また詰まりに悩まされることがないように、この機会に清掃してもらいましょう。
また、今は詰まりが生じていない排水管も、いつか詰まる可能性が十分にあります。詰まりが発生してから洗浄を依頼するよりも、事前に洗浄してもらった方がはるかに効率的です。詰まりの予防策として、前向きな高圧洗浄作業の利用を検討してみてはいかがでしょうか。