シャワーヘッドの交換で節水ができる?!~自分に合ったシャワーヘッドの選び方と節水のしくみとは~
朝しゃっきりと目覚めるため、夜一日の疲れをゆっくりとるためなど、入浴は日常生活の中でも大切な習慣のひとつですね。入浴の際にシャワーを浴びるのが好きという方も多いのではないでしょうか。
シャワーの心地よさをより高めるために、シャワーヘッドを交換するリフォームを行うケースが増えてきていますが、中でもシャワーヘッドを交換することで節水効果を得られるという大きなメリットが注目されています。
なぜシャワーヘッドの交換で節水ができるのか、どの程度節水できるのかなどをお伝えしながら、節水タイプのシャワーヘッドを選ぶポイントやおすすめ機種の紹介についてご紹介します。
シャワーヘッドの交換で節水ができる理由
シャワーヘッドを交換することで節水できる一番の理由は、水圧を高くすることで使用水量が減らせるからです。ホースで水を出す時、ホースの先端を少し指でつぶして水が出る面積を減らすと水の出方が鋭くなりますよね。あれは水の出口を狭くすることで水圧が上がり、同じ水量でも勢いが増すためです。
節水式のシャワーヘッドも原理は同じ。シャワーヘッドに空いた穴を従来よりも小さくしたり、シャワーヘッドに内蔵された羽根が回転することで穴を適度にふさぐことで水圧を上げるので、少量の水でも勢いの強いシャワーを出せる、つまり同じ強さのシャワーが従来よりも少ない水量で出せるのです。
その他、シャワーヘッドの穴を少なくして水を出しにくくすることで使用水量を抑えるタイプもあります。
節水シャワーヘッドの特徴とは?
節水シャワーヘッドへの交換にはメリットとデメリットの両方があります。ここでまとめておきましょう。
メリット
節水シャワーヘッドに交換することのメリットは、やはりその名のとおり節水効果を得られるという点です。メーカーによって節水のしくみは異なりますが、従来と同じ水圧のシャワーをより少ない水量で出せるので、必然的に水道代は抑えられます。
また使う水量が少ないということは給湯器で沸かすお湯の量も同時に減らせることになるので、電気代やガス代のコストダウンにもつながりますね。
デメリット
使用する水量が減るため、水圧が弱くなります。強い水圧のシャワーが好みだと物足りなさを感じやすいでしょう。
また、シャワーヘッドから出てくるお湯の量が従来タイプよりも減るため、気温が下がる冬場はシャワーのお湯がぬるく感じる場合があります。節水シャワーヘッドでは体があたたまらないと感じる可能性があります。
シャワーヘッドの交換でどの程度節水できるの?
メーカーによって節水効率の数値には差がありますが、従来タイプと比べて35~48%前後の節水効果が得られるとされています。
TOTOの節水シャワーヘッドの場合、水に空気を含んで節水するタイプだと約35%、水道代でいうと年間約5,500円コストダウンできます。また手元で止水できるタイプだと年間約48%、水道代でいうと年間約7,500円ものコストダウンが可能です。
TOTO
https://jp.toto.com/products/faucet/bath/shower/airin.htm
LIXILのエコフルシャワーは羽根車がシャワー穴の半分をふさぎながら高速回転。
シャワー内の圧力を増幅させ、勢いのあるシャワーを吐水することで、従来のシャワーと比較すると約35%(当社比)の節湯効果を実現しました。水道代は年間約5500円節約できます。手元のスイッチシャワーと合わせると約48%、年間約7500円の節約になります。
※参照元:LIXIL 水栓金具カタログ ホームセンター用 2017.2.10発行より
節水シャワーヘッドのその他の機能と選び方のポイント
節水シャワーヘッドは、機種によってほかにも便利な機能が搭載されています。たとえば、
- 内蔵されたカートリッジによって塩素を除去できる
- 空気を多く含む水によって肌への刺激がソフトなシャワーを使える
- 手元のボタンで止水できるようシャワーヘッドにボタンがついている
など。シャワーを使うのが楽しくなりますね。
選び方のポイントについても見ておきましょう。
どれくらい節水できるか
メーカー各社が表示している節水率はあくまでもそのメーカーの商品どうしで比較した結果なので、今使用している一般のシャワーヘッドと検討している節水シャワーヘッドのメーカーが異なると数値も変わります。
しかし節水シャワーヘッドは一般のシャワーヘッドとはシャワーの水をつくり出す構造が違いますから、節水効果があることは確かです。各メーカーの節水のしくみをしっかりチェックして比較した上で商品を選ぶといいでしょう。
機能
前述したように、節水シャワーヘッドには節水以外にも機能が搭載されているタイプがあります。敏感肌の家族や小さな子どもがいる場合はソフトな水流が出るタイプにする、肩こりがひどい時に使えるよう強い水流にシフトできるタイプにするなど、シャワーをどんなふうに使いたいかで搭載機能にこだわってみましょう。
おすすめの節水シャワーヘッドは?
では最後に、人気の高いおすすめの節水シャワーヘッドを2つご紹介します。
エアインシャワー(TOTO)
従来の商品と比べて約35%節水できるエアインシャワー。シャワーの水に空気を送り込むことでやさしい水流を体感できます。スタイリッシュなデザインのめっきタイプとソフトな印象の樹脂タイプの2つのデザインから選べます。クリックタイプだとシャワーを手元で操作できて便利。
エコフル多機能シャワー(LIXIL)
シャワーヘッドに内蔵された羽根車が高速回転することで、圧力を増幅させ勢いのあるシャワーを吐水することで節湯性能(最大約48%)と浴び心地のよさを両立させたシャワーヘッドです。
さらに霧状のこまかい水流で肌の微細な汚れまで洗えるミストシャワー、強い水流をピンポイントで吐水するマッサージシャワーも楽しめます。
節水効果はもちろん、さまざまな機能もついている節水シャワーヘッド。光熱費をさらにカットしたい、入浴タイムをもっと快適にしたいとお考えなら、交換を検討してみてはいかがでしょうか。