エアコンの取り付け・交換からメンテナンスまで押さえておくべきポイント

毎年厳しい暑さが続く夏のシーズン、エアコンはなくてはならない家電製品です。しかし年月が経ってくると、エアコンがだんだん古くなってきてなかなか涼しくならないなどのトラブルが起こりがち。本格的な夏がやってくる前に買い替えを検討している人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、夏の暑さに対して住まいの視点から注意したいことを解説した上で、おすすめのエアコンのタイプと取り付け後のメンテナンスについて紹介します。

夏の暑さから住まいを守るための注意点

近年の日本の夏は、気温がかなり上がり厳しい暑さが続く傾向にあります。気温が30度を越える日は珍しくなく、室内にいても熱中症になってしまう可能性は少なくありません。

厳しい暑さの中でも快適な住環境にするには、日差しをカットする方法が有効です。住宅はいわば箱状になっていますが、窓などの開口部や屋根、外壁、換気口、床下などから室内に熱が入ってきますから、暑さ対策をとっていないと室内の温度がどんどん上がり、過ごしにくくなります。

もっとも日差しによる熱が入ってきやすい窓は、
・窓の外によしずやすだれ、オーニングなどを掛ける
・日中は雨戸シャッターを閉める
・窓ガラスを二重ガラスにする
・内窓を設置する
といった方法で熱の侵入を防ぎましょう。何も対策をしないのに比べると室内が暑くなりにくい上に、紫外線による家具や床などの日焼けも防げます。

また、そもそも熱を室内に伝わらないようにするために、屋根裏や外壁、床下に断熱材を入れるのもいいでしょう。

これらの方法は、室内に熱を入りにくくすることで冷房が効きやすくなることにもつながります。エアコンに負荷がかからなくなるため、エアコン本体も長く使える可能性が高まります。

エアコンを取り替えたい場合のおすすめは？

多くの部品で構成されているエアコンは、部品の劣化や故障によって年数が経つほど冷暖房効率が落ちていきます。使用する頻度や年数によって違いはありますが、エアコンの耐用年数は10年前後とされています。新築から10年前後経つ場合や、今使っているエアコンを10年ほど前に取り替えたという場合はそろそろ交換時期がきています。

新しくエアコンを交換するなら、やはり冷房効率がよく使いやすいタイプを選びたいもの。最近のエアコンはさまざまな機種が発売されているので、どれを選んだらいいのか迷いますね。

多くの機能が付いているタイプも出回っていますが、実際に日常生活で使う機能は限られているものです。操作しやすく予算も抑えられるシンプル機能タイプなら、交換するメリットは大きいと言えるでしょう。

エアコンクリーニングは必要？自分でできるメンテナンスとは

現在使っているエアコンが設置して数年しか経っていないので今年の夏も使いたいという場合は、より快適に使えるようエアコンクリーニングをしましょう。

エアコンは空気を内部で循環させながら動くため、どうしても本体内部やフィルターにほこりがたまりやすいです。ほこりがたまると冷房効率が下がりますし、内部にカビが生えやすくなって健康にもよくありません。暑さが続く夏季はほぼ一日中エアコンをつけているケースも多いですから、安心してエアコンを使うためにもクリーニングは必須です。

自分でできるエアコンの簡単なメンテナンスについて、最低限行いたいのはフィルターの掃除です。夏のシーズン前、頻繁に使っているシーズン中、涼しくなってきたシーズン終わりと3回程度はフィルターを外して洗浄しましょう。

また、庭やバルコニーに設置している室外機のチェックもおすすめです。ドレンホースが詰まっていないか、枯れ葉やクモの巣がついていないかを見て、軽く拭いておくといいですね。エアコンの動作が悪くならないよう、周囲に物を置かないことも重要です。

エアコンをしっかりクリーニングするには技術が必要です。ホームセンターで洗浄液を買ってきてクリーニングをしたりフィルターを掃除したりしても、ほこりやカビが取りきれていないケースは少なくありません。

プロのエアコンクリーニングサービスは、エアコン専用の洗浄液と高圧洗浄機を使用して、内部を隅々まで洗浄します。内部にたまった汚れやカビをしっかり除去して、クリーンな風を室内に送れるように仕上げます。夏本番前かシーズン後に2～3年おきにクリーニングしておくことをお勧めします。