リフォームでバスルーム(浴室)を快適で安心に
築年数が経ってくるとそろそろリフォームを考えたくなりますね。その際にリフォームを考える箇所として多いのは水まわり。中でも浴室が気になる方は多いでしょう。今回は、一日の疲れを癒す空間として快適に過ごしたい浴室のリフォームを上手に進めていく方法をご紹介します。
浴室をリフォームするメリットは?
毎日家族が使用する浴室は、水まわり設備の中でも劣化が早く進む可能性が高い場所です。また10年以上前に設置したシステムバスだと機能性やデザイン性をワンランクアップしたいもの。リラックスできる空間にするためにもリフォームするのがおすすめです。
最新のシステムバスにリフォームした場合、次のようなメリットがあります。
掃除がしやすい
システムバスのメリットのひとつとして、よく言われているのが掃除のしやすさです。空間を構成している天井や壁、床はカビが発生しにくく汚れがつきにくくとれやすい素材のパネルが採用されています。
排水溝も工夫されています。髪の毛などがきれいに集まり簡単に捨てられるようになっていたり、掃除する箇所が少なくなるよう簡素化されています。シンプルな形状も掃除のしやすさにつながっています。
浴室の掃除は毎日のことですから、なるべく手をかけずにきれいな状態を保てるのはうれしいですね。
よりおしゃれな空間になる
住宅設備メーカーのシステムバスは、少し前までは2パターン程度のカラーバリエーションしかなく画一的なデザインでした。しかし最近は壁パネルのデザインの種類が増えて、より好みに近いプランを選択できるようになっています。
また照明器具も以前は壁付けタイプのものしかありませんでしたが、最近はLED光源となり、天井にライン状に組み込んだタイプやダウンライトタイプなどがあります。浴室内がすっきりとおしゃれな雰囲気になるため、壁付けタイプよりもおすすめです。
鏡を洗い場の正面壁につけるプランだけでなく、浴槽正面まで横長いっぱいに設置するプランもあります。鏡が大きいと空間全体が広がったように見えますし、浴槽に入りながらフェイスケアをするといったこともできます。
保温性が上がる
浴室の床が高い保温性をもつタイプは以前もありましたが、最新のシステムバスは浴槽にも保温性の高さを導入しています。
浴槽本体をくるむように保温材をつけることで、浴槽に張ったお湯が冷めにくくなります。家族の入浴時間がばらばらでお湯が冷めるたびに追い焚きをしているというご家庭は多いかと思いますが、そういった手間が減る上に光熱費も抑えられるため大変高い人気があります。
浴室換気乾燥暖房機ってつけた方がいいの?
浴室のリフォームで人気が高いオプション機能のひとつが浴室換気乾燥暖房機です。標準装備されている換気扇とは違って換気に加えて乾燥・暖房機能があります。
乾燥機能を使うと浴室全体に熱風が循環し、洗濯物をすばやく乾かすことができます。梅雨時期や雨の日、台風などの悪天候の日、夜間など天候や時間帯に関係なく洗濯物が乾かせるのでとても便利です。
また暖房機能を使うと、洗い場で体を洗っている間も寒くありません。入浴前に浴室内の空気を温めておけば服を脱いだ状態でも快適です。
予算とのバランスを見て追加が可能でしたら設置をおすすめします。
洗面所にも暖房機を設置したほうがいいの?
浴室のリフォームを行う場合にあわせて検討していただきたいのが、浴室に隣接する洗面所にも暖房機を設置することです。なぜかというと、浴室と洗面所との室温差をできるだけなくすためです。
既存の洗面所に暖房機がない場合、入浴前後に寒い場所で服を脱がなければいけません。浴室内は暖かく、お湯で体もあたたまったとしても、その後また寒い洗面所に移動してパジャマを着なければいけません。こうした急激な温度差は心臓に大きな負担をかけて、心筋梗塞などの重篤な症状を引き起こします。これをヒートショックと言います。
外気温が低い秋から初春にかけては特に浴室と洗面所との室温差が大きくなりやすく、その影響でヒートショックによるとみられる死亡事故が全国的に急激に増えると言われています。
浴室はリフォームしたけれど洗面所はそのまま、というケースは室温差を大きくさせる要因の一つになり、ヒートショックを起こす危険要素が高いと言えるのです。
高齢者や心疾患を持つ家族がいる場合は、浴室だけでなく洗面所にも暖房機を追加して室温差をなくすようにしましょう。後付けできる壁付けタイプの暖房機であれば比較的簡単に設置できますから、大掛かりなリフォームは必要ありません。
できれば浴室のリフォームに合わせて設置を検討してみましょう。
浴室リフォームは今よりもさらにゆったりとリラックスできる空間を手に入れる方法です。メーカーによってそれぞれ商品の特徴がありますので、いくつかの商品を比較しながら素敵な浴室空間をリフォームで実現してくださいね。