簡単リメイクで おしゃれな収納に! すのこディスプレイ棚の作り方

簡単リメイクで おしゃれな収納に! すのこディスプレイ棚の作り方

既製品を利用して手間をかけずにオリジナル作品を作るリメイクDIY。このジャンルでは、ウッディなインテリアをコスパよく手作りできるすのこは人気の素材だ。今回は収納と装飾を兼ねていて、おしゃれなインテリアになるディスプレイ棚の作り方を紹介する。ただ小物を置ける棚板をつけるだけではなく、オプションとして多様な収納スタイルを提案しているので、こちらを参考に使いやすいオリジナルの棚に仕上げよう。


[用意するもの]


<材料>
・ヒノキすのこ 850×550×39mm 1枚
        450×310×34mm 1枚
・板 24×60×600mm 1枚
・その他:木ネジ(35mm)、水性塗料

<オプション用>
・ステンレスパイプ 9.5×910mm 1本
・パイプ受け 10mm用 2個
・棚受け 70mm程度 2個
・ユニクロフラットプレート 30×300mm 1本
・マグネット付クリップ 3個
・フック 3個
・アイアンペイント
・トップコート

<道具>
・ドリルドライバー(インパクトドライバー)
・サンダー
・ノコギリ
・金づち
・ミニバール
・ペンチ
・キリ
・パイプカッター
・ドライバー
・クランプ
・工作用分度器
・ハケ
・ローラーバケ
・多用途強力両面テープ
・木工用接着剤


[棚本体を作る]
1.脚を取り付ける

幅60mmの板を250mmの長さで2枚カットする。



工作用分度器などを使って、板の端に45度と30度の線を引く。



線に沿ってノコギリでカットする。



2枚の板がすのこを支える脚になる。



60度にカットした方をすのこの裏面に、45度にカットした方を床にぴったり合わせてクランプで固定する。接合面には木工用接着剤を塗っておく。



表側から35mmの木ネジを2本打って脚を固定する。



2つの脚をすのこの裏面に固定したところ。これですのこが棚として自立するようになった。



2.棚板を取り付ける

小さいすのこの板を棚板として使用。板に沿ってノコギリの刃を入れ、板からはみ出ないようにつなぎの角材をカットする。



ミニバールと金づちを使って、残った部分から角材を取り外す。



ペンチを使って残ったクギを抜いておく。



棚板下側に収まる長さに角材をカットする。今回は取り外した角材の長さの都合で、2本を組み合わせて使用。



棚板の上側から木ネジを打って2本の角材を木端に合わせて固定する。



棚板の取り付け位置を決め、棚本体の裏側から35mmの木ネジで固定する。



棚の取り付けが完了。別途角材を用意すれば、残ったすのこの板を使って棚を追加できる。



3.本体を塗装する

塗装にはミルクペイントのピスタチオグリーンを使用。効率よく塗るために、細部用のハケと広い面に使うローラーバケを用意する。



最初に板のすき間、後側の脚やつなぎ材などの細かいところをハケを使って塗っていく。



表と裏の広い面はローラーバケを使ってムラなく塗装。下地の木目が透けて気になるようなら、乾燥させてから2度塗りをするときれいに仕上がる。



棚本体の完成! これから紹介するものはオプションになるので、好きなものを好きな場所に取り付けよう。


[棚をブックシェルフにする]

先ほど取り付けた棚板にパイプとパイプ受けを組み合わせて、本を立て掛けて置いておけるブックシェルフにする。



パイプを棚板の幅に合わせてカットするために、専用ツールのパイプカッターを使用する。ローラーカッターは、黒いグリップエンドを回して円盤状の刃の位置を調整しながらパイプをカットしていく。



パイプは棚板の幅と同じ250mmの長さにカット。カットする位置に印をつけて、刃が当たるように締め付けておいてパイプカッターを回転させる。



写真はカット中のアップ。カッター刃で少しずつパイプを削って溝を深くしていく。途中で回転が緩くなったらさらに締め付けてカットを続け、完全に切り終えるまでこれを繰り返す。



本のサイズに合わせてパイプの高さを決め、まず片方のパイプ受けに1本だけネジを打って仮どめ。この時点では角度を調整できる状態にしておく。



パイプともう一方のパイプ受けを差し込んで、パイプがすのこ板と平行になるようにしてマスキングテープでパイプ受けを仮どめする。



キリで下穴をあけてから、付属のネジを締めてパイプ受けを固定。残りのネジを打って両方のパイプ受けをしっかり固定する。



ただの棚板からブックシェルフへの加工が完了。実際の取り付けでは、置きたい本の数に合わせて、棚板とパイプの幅を決めよう。



[棚受けを使って棚を取り付ける]

棚のデザイン性を高めたい場合は、市販の棚受けを使用するとよい。アイアン、ステンレス、木など、さまざまな種類のなかから好みの棚受けを用意する。



棚板を取り付ける場所を決めて、2つの棚受けをそれぞれ1か所ずつネジで仮どめする。高さはすのこ板の端に合わせるとそろえやすい。



棚受けは、棚板の幅から両側に30mmずつ出る程度を目安にして位置決めしておく。



棚板を仮置きした状態で棚受けの曲がりがないことを確認し、残りのネジを打ってしっかり固定する。



今回のように棚板が薄くてネジを打てない場合は、固定に強力多用途タイプの両面テープを使用するとよい。



棚受けの上面に長さを合わせて両面テープを貼る。



両面テープの保護紙をはがして棚板を接着する。貼り直しが難しいので、確認しながら位置決めすること。



アイアンの棚受けに対して黒いネジを用意できない場合は、ネジ頭を油性ペンで黒く塗ると目立たなくなっておすすめ。



塗装をしておしゃれな棚の取り付けは完了。


[マグネット付クリップを取り付ける]

メモなどをはさめるマグネット付クリップ、それを吸着させるためのユニクロフラットプレートを用意する。



ユニクロそのままの素材感では味気ないので、アイアンペイントでフラットプレートを塗装する。



マグネット付クリップを裏面につけておくと、フラットバーを手持ちで支えられて作業しやすい。



アイアンペイントは小さくカットしたスポンジを使って、トントンと軽く叩くようにするのが塗り方のコツ。すると塗料の厚みと凹凸が出て、アイアンに似た風合いになる。



マグネットをつけ外ししても塗料がはがれにくいように、トップコートを塗って表面を保護する。



アイアンペイントが乾いたのを確認して、ハケでトップコートを塗る。



棚本体にフラットプレートをネジどめして取り付けは完了。ネジの頭をアイアンペイントで塗ると、プレートと馴染んで目立たなくなる。


[フックを取り付ける]

すのこ棚の仕上がりイメージに合わせてフックを用意する。



引っ掛けるものの大きさなどを考慮して取り付ける高さや間隔を決め、棚本体に付属のネジで固定する。



フックの取り付けが完了。鍵やコード類、ポーチなどの設置場所でよく使う小物を定位置収納する用途に便利。