プログラムタイマーを活用して 無理なく・賢く節電しよう!
サーキュレーターや電気ストーブ、電気ポット、暖房便座などのタイマー機能がついていない電気製品、テレビやオーディオ機器のように待機電力を使用する製品の電源を、自動で入れたり切ったりコントロールできるのがプログラムタイマーやコンセントタイマーと呼ばれるもの。上手に活用すると節電効果や防犯効果などが期待でき、便利で快適な暮らしを賢くサポートしてくれる。ここではプログラムタイマーの特徴や活用方法、実際の使い方などを解説しよう。
[プログラムタイマーとは]
タイマーをセットしてコンセントにセットすることで、設定した時刻に電源のオン/オフを切り替えられる電源タップのことで、コンセントタイマーとも呼ぶ。1回だけのオンかオフができるシンプルタイプもあるが、ここで紹介するプログラムタイマーはオン/オフの切り替えを繰り返し行えるタイプ。一度設定しておくと、毎日もしくは決められた日に電気製品の電源を自動で切り替えられるので、外出時や就寝時だけでなく、毎日の繰り返し操作で運転時間のムダをなくすことができる。面倒で見過ごしがちな細かい節電に役立つアイテムだ。
<プログラムタイマーの使用例>
プログラムタイマーを使用した節電・防犯対策例を紹介する。アイデア次第で様々な使い方ができる。
・朝食時や夕食時など、よく給湯で使う時間にだけ電気ポットの電源を入れる。
・テレビやオーディオ機器の夜間の待機電力をオフにする。
・暖房便座の電源を夜間だけオフにする。
・寝室で使うサーキュレーターを、就寝後にオフ、気温が上がり始める早朝にオンにする。
・電子蚊取り器を毎日夜間だけオンにする。
・水槽のライトを毎日決まった時間だけ点灯させて、魚の生活リズムを一定に保つ。
・旅行で数日間留守にする場合や帰宅が遅くなる場合など、不在時に室内の照明器具を自動点灯して防犯対策として利用する。
・電気料金がお得な夜間電力を利用してポータブル電源に充電する。
【注意点】
エアコン・クーラーなどリモコンで「入/切」を操作する必要がある機器は使用できない場合が多い。
[プログラムタイマーの種類と特徴]
<デジタルタイマー>
デジタルタイマーは1分単位で細かい設定ができるうえ、毎日の繰り返しや曜日を指定した繰り返しなど複雑なパターンの設定に対応している。また、製品によっては複数のプログラムを設定して登録しておくことが可能だ。ただし設定項目が多いため、設定変更をするたびに時間がかかるのがデメリットとなる。
<アナログタイマー>
設定時刻が15分単位のものが多く、オン/オフの1プログラムを毎日自動で繰り返すことができる。時刻目盛りの周囲にあるボタンを押し下げるなど感覚的な操作で設定できるため、シンプルでわかりやすいのが特徴だ。細かい時刻設定や曜日指定などをする必要がない用途におすすめ。
<1回きりタイマー>
オンかオフを1回だけ設定できるカウントダウンタイプのシンプルなコンセントタイマー。外出後に自動でオフ、就寝中の夜中や早朝に自動でオン、また充電式器具の過充電を防止するための自動オフなど、たまの使用にピッタリ。
[デジタルプログラムタイマーの使い方]
今回、解説用に使用したリーベックス「簡単デジタルタイマー(PT70DW)」は、最大入力1500W、50/60Hz共用で、最大14プログラムまで設定できるタイプ。
1.現在時刻を合わせる
右側の「時計」ボタンを押すと液晶画面に「時計」と表示されて時刻合わせモードに切り替わるので、「曜日」「時」「分」のボタンを操作して現在時刻に合わせる。
2.オンプログラムを設定する
右側の「プログラム]ボタンを押して設定モードに切り替えると液晶画面に「1」「ON」が表示される。
ボタンを操作して電源をオンにしたい曜日、時刻に合わせる。
3.オフプログラムを設定する
もう一度「プログラム]ボタンを押して「OFF]の表示に切り替え、電源をオフにしたい時刻に合わせる。これで1つのプログラムの設定が完了。「時計」ボタンを押して通常表示に復帰する。
この製品はオン/オフを1プログラムとして最大14プログラムまでを設定可能。1日に何度かオン/オフ動作をさせたい、平日と休日で動作を変えたいなど複数のプログラムを設定する場合は、プログラムボタンを押してプログラムナンバーを「2」以降に切り替え、同様に設定すればOKだ。
設定した曜日、時刻の順に自動でプログラムを実行するので、プログラムの設定時刻がダブらないように注意すること。
<曜日の設定パターン>
この製品は、月〜日の1日毎に設定するほか、以下のパターンの設定ができる。
上部に月〜金を表示すると、平日の繰り返しプログラムとして設定できる。
上部に土、日を表示すると、週末2日間の繰り返しプログラムとして設定できる。
上部に全曜日を表示すると、毎日の繰り返しプログラムとして設定できる。
4.電気製品をセットする
コンセントにプログラムタイマーを差し込み、電気製品のプラグをつないで製品側の電源スイッチをオンにすればセット完了だ。
電源オンに設定した時刻になると、通電ボタンが点灯して電気製品に電気が供給されてスイッチが入る。