日よけ、日差しの調整に役立つオーニングで快適な暮らしを。
日差しが強くなってくるこれからの季節は、住まいの中に入ってくる日差しを調整したいもの。特にリビングや寝室などに南向きや西向きの大きな窓がある場合は、室内の気温が快適に過ごせるかどうかを左右するので気になりますね。
明るさは維持しながら日差しを上手に調整したいなら、オーニングというものがおすすめです。日差しの調整以外にも用途があり、あるととても便利です。
そこで今回は、オーニングとは何かを分かりやすく解説した上で、設置するメリットや設置後の楽しみ方についてお伝えしていきます。
日差しの調整や日よけ、どんな悩みがある?
住まいの日差しに関する悩みとしてよく挙がるのが、「直射日光が入りすぎて室内が暑くなる」というものです。室内を明るくしたいという思いから、新築時に大きな窓を取り付けたり窓の数を増やしたりしているケースは多いです。
しかし軒の出の寸法や窓が向いた方角といった条件によっては、室内に入ってくる日差しが強すぎるという悩みが生まれやすくなります。
直射日光が室内にたくさん入ると確かに採光はクリアできますが、室内の気温が上がりやすくなるためエアコンの効きが悪くなります。室内に入ってくる熱の約7割は、窓などの開口部からになるので、窓が大きいほど外からの熱が室内に侵入しやすくなるわけです。
近年は5月あたりから暑くなりはじめて10月頃まで暑さが続くことが多く、1年の半分近くは夏に近い気象条件と言っても過言ではありません。室内に入る熱が多いほどエアコンの効率は落ちて、光熱費がかさむことになります。
また、室内に入る日差しが強いと、床や窓の近くに置いた家具などが紫外線によって変色したり傷んだりします。そして室内に入った日差しが床に反射することで、室内にいても日焼けしやすくなります。
赤ちゃんや高齢者がいる家庭だと、肌や目への刺激に注意が必要ですね。
日差しが強いことで住み心地が低下しないよう、簡単に日差しを調整したり日よけができる商品を窓まわりに取り付けるのがおすすめです。そんな方法のひとつがオーニングです。
オーニングとは?
オーニングとは窓の外側につける日よけのことです。日差しが強いヨーロッパで生まれ、日本では長らく飲食店などの設置に限定されていましたが、最近は機能性やデザイン性が評価されて一般住宅でもよく設置されるようになりました。
デザインが豊富なため、外観に合わせて商品を選べますし、窓に合わせてサイズを調整することも可能です。
オーニングの種類は設置方法によっていくつかあります。
もっとも一般的なのは、窓上部の外壁側に設置するタイプです。ウッドデッキや庭につながるリビングの掃き出し窓に設置するケースが多いです。
このタイプにスクリーンがついたタイプもあります。オーニングの屋根部分から垂直に下へスクリーンが下がっていて、日よけ効果がより高くなります。
窓サッシに取り付けるタイプは、腰高窓など小さめの窓に合わせます。角度が自由に調整できるため、日よけだけでなく視線カットの効果もありますよ。
オーニングを取り付けるメリットは?
日差しを調整するために使用することが多いオーニングを設置することで、さまざまなメリットがあります。
日差しの調整や日よけには高い効果を発揮します。室内に入ってくる日差しをカットすることで室内の気温が上がり過ぎるのを防ぐため、エアコンの効率が低下しにくくなります。夏場の電気料金の約半分はエアコンが占めると言われていますから、電気代削減につながりますね。
オーニングは雨よけとしても使えます。屋根の軒が浅い部分にある窓や屋根がない窓に設置することで、雨の日でも窓を開けて換気できます。またウッドデッキとつながる掃き出し窓に設置しておくと、急に雨が降ってきても洗濯物を濡らさずにすむでしょう。
室内へ入る日差しをやわらげることによって、室内の床や家具の変色・劣化を防ぐこともできます。床が一度変色や退色を起こすと貼り替えるしかありませんし、家具も大切な資産ですから、できるだけ劣化を防ぐためにもオーニングを活用したいですね。
窓が道路に面している場合、スクリーンタイプのオーニングを設置すれば通行人からの視線をカットする効果もあります。「せっかくウッドデッキをつけたのに視線が気になってくつろげない」といった悩みも解消できます。
オーニングを設置するとこんな楽しみ方ができる!
最後に、オーニングを設置することで生まれる暮らしの新しい楽しみ方をいくつかご紹介しましょう。
一般的なタイプを設置した場合、ちょっとしたカフェスペースを住まいの外につくることができます。ガーデンテーブルとチェアのセットを置くと、ウッドデッキや庭がオープンカフェのような雰囲気になりますね。
天気がいい日は風を感じながらティータイムを楽しめます。
スクリーンタイプだと、日差しをカットしながらウッドデッキや庭でバーベキューをしたり、お気に入りのチェアを出してお昼寝といった過ごし方もできるでしょう。
子どもと外遊びをすることもできます。公園に行かなくてもいいですし、室内から遊んでいる子どもの姿を見ていられるから安心ですね。
日差しの調整や日よけ以外にもさまざまなメリットがあるオーニング。設置位置をよく検討して上手に活用することで、暑い時期も快適に過ごせますから、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。