お部屋の内装を修繕&模様替え。クロス張替え床リフォームの考え時とは?
新築時から年数が経過してくると、天井や壁・床の黒ずみや傷みなどが気になってきますね。どんなに丁寧に暮らしていても経年劣化は起きるもの。「どうにかしたいなあ」と毎日気になるほど目立つようならリフォームのタイミングです。
室内の内装リフォームはクロス仕上げからクロス仕上げというパターンがもっとも多いのですが、仕上げ材にはクロス以外にもいろんな種類があるのをご存じでしょうか。今回は内装をクロス以外で模様替えする方法についてご紹介します。
内装材にはどんな種類があるの?
一口に内装材と言っても、使用する箇所によって適した内装材は変わってきます。室内の場合、天井や壁は比較的自由に内装材を選べますが床は安全性を考慮する必要があります。
天井や壁に使える内装材
最も普及しているのはやはりクロスでしょう。主流であるビニール素材だけでなく、紙や布・竹などの自然素材を使ったタイプもあります。
珪藻土なども最近の健康志向によって人気があります。調合によって色を微妙に変えることができ、和風のカラーだけでなく鮮やかなカラーが出せるタイプもあります。
タイルは室内全体に張るというよりも壁の一部に使ってアクセントをつけるために採用されることが多いです。一部であっても室内にメリハリが出て上品な雰囲気を出すことができます。
化粧パネルは色や柄が豊富で個性的な内装をつくることができます。規格サイズが決まっているため大きな面に張る際はジョイント部分がやや目立ちますが、クロスのような退色や破れなどがなく、カビの発生もないためメンテナンスは楽です。
タイルや化粧パネルはそれ自体に重さがあり重力の影響を受けるため、天井面には基本的に採用しません。壁の仕上げ材として使います。
床に使える内装材
先ほども触れたように、床は人が歩く場所ですから滑りにくさや耐久性を重視します。
室内の床材としてもっとも知られているのはフローリング材ですね。
集成材や無垢材など素材の質にはグレードがありますが、色や一枚の幅によってさまざまなニュアンスが出ます。床暖房に対応したタイプも増えてきました。
タイルも人気の床材です。色や大きさ、張り方によって印象が変わりますがいずれも高級感があります。
色や柄が豊富なのはクッションフロアです。ビニール素材なのでメンテナンスがしやすく、水まわり箇所には適しています。フローリング材より素材がやわらかく足への衝撃の負担は軽くなります。
調湿壁材ってどんな素材?
ここ10年ほどで人気が出てきているのは調湿性のある内装材です。多孔質セラミックという素材でできていて、表面は一見平らですが実は目に見えない小さな孔がたくさんあいています。この孔が室内の湿気を吸ったり吐いたりして湿度調整をしてくれます。湿度調整ができるということは、カビやダニの発生を抑える効果があります。
また臭いの分子を吸着する脱臭作用や、空気中の有害物質を吸収してくれる作用もあります。
見た目はタイルに似ていて、発売当初と比べると色や大きさ、デザインなどのバリエーションがかなり増えました。
LDKや寝室といった広い空間の場合は、空間の中でもっとも大きな壁面を調湿壁材で仕上げてアクセントをつけるととてもしゃれた雰囲気になります。
調湿性や防汚性といった機能はクローゼットやトイレ、玄関といった空間だとより有効です。こうした空間は湿気がたまりやすいわりに換気がしにくく、においや汚れも発生しやすい場所。空間全体の広さにもよりますが、大体もっとも大きな壁面一面を使って施工すればこれらの機能は十分に発揮できます。
内装材をこうした調湿素材にしたい場合はリフォーム時に考えてみましょう。
内装材のリフォームを考えるタイミングは?
見て明らかに劣化や汚れがひどい、カビが発生して対応しきれない、床がふわふわ浮いたような感じがしたり踏むと音がする、こんな状態であればすぐ修繕や模様替えを考えましょう。単に生活しにくいというだけでなく、心理的にこうした状況を毎日見ながら過ごすのはすっきりしませんし、カビが発生している場合は健康への影響も心配です。
また劣化や汚れ、使いにくさはなくても室内の雰囲気をがらりと変えたいという場合もリフォームを検討していいでしょう。壁や床といった大きな面積部分をリフォームするだけで全体の印象が大きく変わるからです。
大掛かりなリフォームに抵抗があるなら一部でも大丈夫。リビングの壁の一部を他の壁と違う色にする、寝室の床だけを張り替えるといった形ならハードルが低いですし、少し大胆な色やデザインの仕上げ材を選ぶ冒険もできそうですよね。
住宅設備機器とは違って壊れて使えなくなるといった不具合はないだけに、内装のリフォームはつい後回しにしてしまいがち。しかし内装リフォームによって室内が明るくしゃれた雰囲気になると、間違いなく快適な空間になります。
リフォーム工事の中では比較的小額で行えるケースもありますから、築年数が15年を超えてきたら一度検討してみてはいかがでしょうか。