入社して奈良店での研修を終えた後、オープニングメンバーとして生駒店で勤務。その後、三田店の園芸担当として約3年3ヶ月の間、園芸の仕事に没頭し、以来園芸一筋のキャリアを歩むことになりました。2015年6月に商品部のスーパーバイザーとして各店舗の園芸部門の総合的な管理業務を経て、2017年7月神奈川地区の仕入れバイヤーへ。同年10月から関東全域の園芸の仕入れを担う立場になりました。
バイヤーとは文字どおり「買う人」。最大限の利益を得られそうな商品をタイムリーに市場から買い付け、適正な価格設定をしたうえで各店舗のニーズや状況に応じた商品を提供することが大切な任務です。実際の仕入れは関東にある日本最大級の市場を中心に行っています。取り扱うのは花・観葉植物・野菜・果樹などすべて生き物なので、仕入れや買い付けの仕組みには独自なものがあります。それぞれの生産農家を訪れて春夏秋冬それぞれの季節に先んじて商談し、仕入れたい商品の生産を依頼することも重要な仕事です。市場で買い付けするにしろ生産農家に依頼するにしろ、決め手になるのが「目利き」。より良い商品を見極める目と幅広い人の輪、そしてネットワークが不可欠な仕事だと言えます。
自分の見る目を信じ情報を集め、最適だと思う商品を最適な価格で仕入れる。その結果、店舗の売上に好影響を与えお客様から高く評価、支持されれば、バイヤーにとっての最大のやりがいに繋がります。
園芸の世界にも当たり前ですが流行や傾向があります。トレンドをいち早く捉え、いかにスピーディーに仕入れるかが勝負の分かれ目。当社が希望する花や野菜を手掛ける生産農家を他社よりも早く見つけ出すことが肝心です。私一人の力だけでなく当社の本部バイヤーと連携して生産者を探すなど、よい商品の買い付けには人脈が重要なカギを握ります。加えて、季節を先取りして行動しなければならない仕事なので、フットワークの良さが重要です。バイヤーの力量次第で担当する部門全体の売上に大きな影響を与えますから、プレッシャーを感じますが、同時にやる気を起こさせ野心に火をつける源泉でもあります。
三田店に配属されるまで、園芸にはあまり興味はありませんでした。ホームセンターで働くなら工具やDIY商品を扱うものだと勝手に思い込んでいたので、園芸部門と聞いて最初は正直驚きました。商品などの専門知識や園芸に関わる大切な情報について先輩や上司に教わる一方、お客様からもさまざまなことを教えていただきました。
入社して間もない頃、奈良店でお世話になった店長からいただいた「人の輪を広げて信頼を得るようにしないと成長するのは難しい」というアドバイスが、私が今でも一番心掛けていることです。スーパーバイザーを経てバイヤーになりましたが、コミュニケーションの大切さを痛感しない日はないと言っても過言ではありません。それも実際に会って膝を交えてコミュニケーションをとる。欲しい情報は直接人から聞いて仕入れるのがやはりベストです。これからも人の輪を大切にして成長していきたいです。
近々の目標は園芸バイヤーとして“一目置かれる存在”になること。将来の夢はもちろん、業界ナンバーワンのバイヤーです。