2017年6月に西宮店の副店長に昇格しました。副店長の仕事を一つの言葉に要約すれば「管理」だと思います。消防・コンプライアンスなどからレジ・サービスカウンターに至るまで管理するのが仕事です。店長が売上などの店舗経営の根幹をなす数字を管理しますので、それ以外の細かい箇所を管理するのが副店長の仕事だと考えています。
しかし副店長といっても店舗業務の重要な戦力です。デスクワークだけに関わっていることはできません。繁忙期には積極的に接客もこなしますし、各部門を巡回して気付くことや気になることがあればタイミングをみて担当の社員やリビングスタッフさんに尋ねます。もちろん数多い部門すべてに精通しているわけではありません。私が詳しいのは日用品・雑貨・収納品を扱うファニシングですが、それ以外については各々の部門長やベテランのスタッフに聞いて、少しずつ商品知識や関連する情報を収集するように努めています。専門性を尊重したいですし「分からないことは分からない」の姿勢で不明な点を一つひとつ潰していきたいと考えて、日々の業務に取り組んでいます。
印象に残る仕事といえば真っ先に思い出すのが、東灘魚崎店での出来事です。担当していたファニシング部門の売上が5%、10%とどんどん伸びていき、周囲だけでなく全国的に注目されたことがありました。「どうすればそんな数字が取れるの?」と聞かれたことも一度や二度ではありませんでした。ただ、私としては当たり前のことを当たり前にコツコツやっただけ。トップエンド(主通路に面した先頭部分)に展示する商品の選択から“見せ方”まで、どうすればお客様の目を楽しませ購買につなげることができるかを創意工夫した結果が売上アップになって表れたわけです。仮説を立てて実行し成果が得られれば「やったー!」ですし、反応が芳しくなければまた考えて仮説を立てて実行する。秘密もなければトリックもなかったのですが、アイデアの引き出しはたくさん持っていたのが秘訣と言えるのかもしれません。こうした努力や工夫の結果がすぐ数字に表れるのが小売業の面白さですし、やりがいも生まれると思っています。
副店長になってまだ半年余り。最初の3ヶ月はそれこそ手探りの状態でしたが、最近ようやく副店長の仕事の輪郭が少し見えてきました。副店長ビギナーとして言えるのは「人の力を借りないと何もできない」ということです。だからこそ店舗で働くすべての人の力を最大限に引き出すことが重要になるわけです。
目下の目標は店舗の売上を伸ばすこと、これに尽きます。まずご愛顧いただいている常連のお客様を今まで以上に大切にしたい。西宮店の場合、高齢者のお客様も多くいろいろなお困りごとを抱えておられるはずです。そのお困りごとを調査することで新たなニーズが開拓できるのではと思っています。新しいサービスを見つけ実行すること、そして大型店ではない西宮店だからこそ可能なきめ細かいサービスを突き詰め、魅力ある商品を開拓していきたいですね。全従業員の力を結集して西宮店をもっと元気にパワフルにできた暁に堂々と夢を語りたいです。今は若さと女性の感性を武器にチャレンジロードをまっしぐらに進むだけです!