キャリアステップ
西宮店 店長
平郡 真一朗

判断を下し最終的な責任を負う店長は、店舗の「ザ・ラストマン」

入社1年目~ 入社後、枚方店に配属

地域による店舗コンセプトの違いを知る

入社してすぐの枚方店での研修は新鮮そのものでした。小売業というエンドユーザーに最も近い業務の面白さ・難しさを初めて体験できたからです。担当部門は収納品。幸いなことにとてもよく売れ、周囲のスタッフも親切で先輩や上司も新人の私を注意深く見守ってくれました。予想よりスムーズなスタートが切れたことに今も感謝しています。そのまま枚方店で経験を積み、2001年4月に滋賀県の守山店に異動しました。担当は収納品を含めた日用品・家庭用品(ファニシング)部門でした。現在、守山市は人口が着実に増加し住みやすく魅力的な市に成長していますが、当時はまだ良い意味でのんびりした雰囲気の漂う土地でした。ロイヤルホームセンターの各店舗は地域密着を第一に考え、商品構成も地域のニーズに合わせたものとなっています。守山店の個性も地域の環境にマッチするよう、親しまれる店舗づくりをコンセプトに取り組んでいました。地域によって店舗のコンセプトが違うことに初めて気が付き、小売業の奥深さを認識できたことは大きな収穫でした。

入社4年目~ 名古屋へ異動

プライドを持って働くことができた

守山店での経験を活かすべく、次は活況を呈する名古屋の店舗へ異動しました。西枇杷島店で2年、その後新守山店で9年間勤務しました。西枇杷島店ではファニシングの部門長として業務に励み、新守山店では副店長に昇格しました。部門長は日々の接客だけでなく店舗全体のことを視野に入れながら担当部門の責任を担う立場です。また他部門をアシストすることもあります。もっぱら自分の担当部門に注力するリーダー職との差異があるとすれば、仕事の範囲の広さと責任の重さでしょうか。一方で共通することも多くあります。ロイヤルホームセンターは業態の性格上リビングスタッフさん(パートタイマーやアルバイトさん)が占める割合が比較的高いです。幸いなことにそうしたスタッフの中には能力も高く責任感をしっかり持つ方が多くいます。そんな素晴らしいスタッフを尊重し、密なコミュニケーションを通じてお互いの信頼関係を築くことがとても重要です。このことはリーダーであれ部門長であれ、変わりはないと確信しています。西枇杷島店と新守山店でプライドを持って仕事ができたのもリビングスタッフさんたちとの信頼関係があったからだと今でも思っています。

入社16年目~ 西宮店へ異動し、店長に昇格

店長として店舗経営のトップに立つ

西宮市は人口約50万人で中核市・保健所政令市の一つで「文教住宅都市」を目指しており、関西の住みたい街トップに位置しています。実際、高級住宅地も多くあり富裕層の暮らす街として古くから知られています。一方で、新築マンションの建設も相継ぎ活気がみなぎっています。
西宮店は2000年にオープンして以来地域のニーズに適応した店として多くの固定客に恵まれています。店長として店舗全体の業務を管理する立場になって気付くことや発見が大いにあります。店長と副店長の違いは表面的にはさほど変わらないように思えます。しかし店長は店舗の「ザ・ラストマン」です。決断を下すのもその最終的な責任を負うのも店長です。
例えば、施設に古びた個所があり「修理の要請」があるとしましょう。副店長だと現場のニーズだから即対応しようと動くかもしれません。しかし店長はその工事にかかる費用やそれに伴うメリット、償却期間など多方面から綿密に検討し、優先順位をつけて決断します。もし店長が判断を誤ると店舗全体に悪影響を及ぼしかねません。それだからこそ店長は常に万全な状態で正しい決断を下す必要があります。またリーダーシップを発揮するにはしっかりした体調管理とタフな精神力が不可欠。不測の事態にも動揺することなく前向きな姿勢を失わないことが大切です。店長のレベル以上に店舗は良くはなりません。言い換えれば、店長の能力と店舗のレベルには相関関係があるわけです。同様に上司の能力以上の部下も育たないのです。

入社19年目~ 店長として新たな挑戦を始める

新たなサービス・企画を開拓する

20年近くご愛顧いただいてきた西宮店ですが、近隣に自社競合の新店である西宮中央店がオープンし、新たな展開を迎えつつあります。ライバルのいないところに成長はないと思っています。ライバル店の良いところは採りいれ、従来からの特色や独自性は磨きをかけていきたい。西宮中央店がオープンしても大勢のお客様がレジで並んでおられるのを見たときは正直感動しました。従業員の一所懸命に頑張っている姿を見るたび頼もしく思っています。西宮店を元気にする企画やアイデアはまだまだ未開拓です。例えば、高齢者の場合いろいろなお困りごとを抱えておられることが多い。そうしたお困りごとを解決することで新たなニーズが生まれる可能性もあります。また近隣の古くからご愛顧いただいているお客様を大切にしながら、遠距離にお住まいのお客様のニーズを掘り起こしていくつもりです。
入社して出会った上司や先輩の中には実に素晴らしい方が多かったです。そうした方たちの考え方や行動の仕方を観察し、時には真似ることもありました。常に目の前に“お手本”がいたわけです。今度は私自身が部下に好影響を与えられる存在になりたいと絶えず思っています。そのためにも幅広い専門知識を貪欲に吸収し、従業員のどんな質問や問い合わせについても自信を持って対応できるようにならなければなりません。5年後10年後、今の部下から「平郡店長のもとで働けてよかった」と思い出してもらえるような店長になりたいですね。

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